高津区美術公募展2024

高津区美術公募展2024は、高津市民館12階ギャラリーにて10月25日~30日間で開催いたしました。
絵画、写真、工芸、書など50点を展示し、多くの皆様にご覧頂きましたので作品をご紹介いたします。なお、作品の無断転用は固くお断りいたします。
(写真をクリックすると画面が拡大します)
クリスマス
      境野 雅子

雪が降る静かなクリスマス、屋内ではどんな楽しい事をしているのかな?
春の花 
      境野 雅子

春 
野に咲く花 
庭に咲く花
CITY.NO-12  
      山口 英雄

首都高速の渋谷付近の左側に、曲線のガラス張りのビル一面に歪んで揺らめき光るビルの投影を描く。
波動 
      山口 英雄

房州鴨川磯村の漁師の子として生まれる。
岩磯に波がたたきつけて、ぶつかり四散して空(くう)に舞う。
白の余韻を描く。
ベルリンの壁 
      小林 サチ

東西分断の象徴として、壁は静かに横たわっていました。
このような事は二度と起こさないように、平和を祈ります(ドイツ旅行の思い出)
多摩川の夕景
      小林 サチ

水面を見つめながら、何を思っているのでしょう。
女人菩薩・慈母観音
      梶原 瑞康

オリジナル女人菩薩シリーズの最後として、慈母観音坐像を彫りました。
蓮台に乗る伝統的な仏像と違って、蓮の葉に座る形にして華を添えてみました。
本体は、木曽桧材の一木作りです。
夕暮れの画廊(日本画)
      内藤 正敏

夕暮れのひと時、ドナウの真珠と表されるブダペストの裏路地を散策していて出会った風景です。
裏路地は多くが店仕舞いした後で、薄暗く静寂さの漂う世界でした。その中で一軒だけから、暖かく柔らかな明かりが漏れていました。
明かりに吸い寄せられ、暗くなるのも忘れてスケッチしました。
悠久の刻(とき)
   (日本画)
      内藤 久美子

シルクロードの旅で立ち寄った中国漢代の関所跡、陽関で出会った風景です。
遠く古代の烽火(のろし)台、近くにカラフルな幌を貼ったロバ馬車との組み合わせの意外性が面白く作品にしました。
ロバのいるゴビ(モンゴル語、砂や礫が広がる乾燥した土地)を描くのに苦労しました。
サンクチュアリ
(コラージュ・その1)
      三浦 孝輔

従来の通常の平面的な描写ではない、ありとあらゆる性質とロジックのバラバラの素材《新聞、グラビア誌の切り抜き、壁紙、書類、布切れなど雑多な物体》を組み合わせることで、独創的な立体造形作品を絵ハガキ、自作の染紙、その他を利用し鳥、蝶をテーマにしてみました。
蝶の館
(コラージュ・その2)
      三浦 孝輔
A little boast
       村上 和

着飾った尾羽根を拡げ、少しだけ自身有りげに家族を意識して傾ける。
空へ
      鈴木 淑恵

空へ向かって飛び出してゆく、飛行機
いたずらワンコ
      鈴木 淑恵

こら!! 
こんなにちらかして!!
スケートボーダー(2024)
       黒沢 進士

2024/パリオリンピック「スケートボード」 
昔は不良の遊び、やっと時代が追いついたな...と。 
キャンパスにポスカです。
ウエルシュ・コーギー
       小川 廣子

以前、我家で飼っていたコーギーの写真を見て描こうと思い描いてみました。
可愛い四匹の子犬、一匹ずつの表情を考えながら楽しみながら描きました。
心の癒しにでもなればと思います。
雨宿り 
      木村 道治

コロナの雨宿り、長くなりましたね。
この作品は昨年、日美展に出し六本木の国立美術館に飾っていただきました。
生田緑地   
     濱田 千津子

仲間と一緒に民家園に行き写生をしてきました。この日はとても暑く日陰で描きました。
日本の原風景、美しい景観をなす合掌造りの茅葺屋根を描くのがとても難しかったです。
大多喜駅近くの
 いすみ鉄道(2両編成)
      濱田 千津子
 
春は農家宅で筍を掘らしてもらったり、近くには大多喜城という城もあり、桜の満開の頃はのどかでとても美しい景色です。
癒されます。
キジの夫婦
(バードカービング)
      伊里 信彦

今回は日本の国鳥 雉(キジ)を作りました。雉の母衣内打ち(ほろうち)と言われる、雄の縄張り宣言のシーンです。
実際の大きさは雄81cm、雌58cm程度ですが、作品は1/3に縮小しています。雉は美しい色と複雑な模様をしており、縮小するとさらに難しくなりますが、出来るだけ実際の色を再現するようにしました。
体はジェルトンという木材を彫刻し、翼と尾羽は朴ノ木(ホウノキ)をカンナで削り、羽根の形に切り彩色した後、接着剤で組み立てました。
とある光景(鎌倉にて)
      佐藤 仲信

吟行を楽しみながら古都、鎌倉の小町通りを南下していると、歩道の傍らに絶景ポイントが目に入った。
看板らしき物一切なし、人の気配もない。絶好のチャンス。窓越しに覗き見ると「赤と青のまばゆさをジンクホワイトとアイボリーホワイト」が程よく構成美を作り出している。日常の見慣れた光景を、わたしの美的感覚は見逃すわけがない。
パチリ!フィルムカメラの心地よさ。う~ん”物語性”が表現されたかな?
福蛇
     大河原 妙子


干支の蛇は金運・財運アップや生命力の向上など、大きな幸運を暗示すると言われています。
この「福蛇」も皆さんに幸運を打ち出の小槌で届けられますようにと作りました。
伴大納言(その1)本文臨
      壑頭 翆薫

今回は、古文伴大納言の現代文(釈文という)と当時の書家が書いた文の臨をしてみました。
古文に興味のある私は、割合簡単に古文に近づき理解ができる様になるのでしょうか。ぜひ、筆字を覚えてご自分で経験されてみてはいかがですか。
伴大納言(その2)釈文
      壑頭 翆薫

My Dogs
 ようこそ!わが家へ
       茶実萌

愛犬たちとの別れの後、たくさんの幸せをくれた犬たちのために何かをしたい。そして自身のペットロスを克服するために、ドック7シェルタでボランティアを始めました。そこで出会った8才の男の子!この子の犬生後半を、共に生きて生きたいと思いました。
亡き愛犬たちが、この子の所へ導いてくれたのかな?と思っています。
人事蓋棺定
      島﨑 鳳濤

人の行った事の本当の評価は、その人の死後に決まる。
篆書を使い古代の思いを伝えたかった。
落ちてゐる
      島﨑 鳳濤

「落ちてゐる栗も拾わず山の庵」江戸時代の俳人・鶴田卓池の作 
秋の栗をイメージして、墨色を工夫してみました。
ズッキュン郵便局
      坂口 陽子

「ズッキュン郵便局」が渋谷に期間限定でオープンした。長期低落傾向にある郵便対策としてZ世代を狙った、かわいい郵便局です。大切な人に思いを届けと詰め込んだものです。
近年、若者もがデジタル化にある社会になった。そこで自ら筆を走らせて手紙やハガキにしたためて、贈る人も贈られた人も喜びを知ってもらうために、取り組んだことでした。
ネコのランプ
      水上 春代

斎藤さんに「出展してみない」と言わて初めて出展しました。
かわいいので自分では気に入っています。皆様に観ていただきたい。
恭則壽 
      細貝 流石

恭なれば則ちいのちながし。
うやうやしく慎み深ければ、長生きすることができる
(武王、帯銘)恭則壽

古布遊び(四季の花)
     長谷川 紫穂

古布などを使用して、四季の花を創作しました。現代の生活空間に合わせて、フラワーデザインとしての作品です。
今回は、創作人形紫式部とのコラボレーションとして王朝文化を楽しんでいただけたら幸いです。「花は美しいひとすじの心で咲いているから」古布も花として甦ります。命はなくとも心は伝わるのではないでしょうか。
文化講座も実施しておりますので、手作りの良さを味わっていただければと思います。
紫式部
      澤井 寿美

「源氏物語」の作者紫式部を創作しました。光の君、光源氏の誕生から栄光までの物語を四部作全54帖の構成で、愛のすべてを書いた作品の素晴らしさは今世紀にも伝えられています。
NHKの大河ドラマ「光る君へ」をご覧になりながら、平安時代に思いを寄せていただければ幸甚です。
アネモネ 
     東海林 敏子

咲きほこる時間が短いです・・・。
でも、私はアネモネの色彩が大好きです。色糸で1号の針で描きました。
秋うらら(その1)
      弓削 喜世

自作の俳句を、半切り1/2の掛け軸に書きました。
孫の誕生の喜びを、書にしたためました。
秋うらら(その2)
      弓削 喜世
レインボー
ド ラゴンフライ 
        松本 登

過去の作品は、落ち着いた色ばかり選択していましたが、今回は少し華やかな色にチャレンジしてみました。
Mi nieta
      千田 朋子

今年、京都で開催されていた「村上隆もののけ京都」展を訪れた、孫を描きました。
背景の人形は村上隆作品を基にして、著作権に抵触しないよう別の人形に変えたつもりですが、どうしても似てしまいました。
クリスマス
      伊藤 とし子

サンタクロースからのプレゼント、わくわくする子供の夢、すべての大人にもプレゼントが届く世の中であってほしいですね。 
戦争のない平和な惑星でありますように、メリークリスマス!
行雲流水  川野 萬里子

空を行く雲と川を流れる、水のように
風神 雷神
      千田 ひろく

何年か前から、俵屋宗達の「風神雷神」に感化され、自分なりに描いてみました。
仲良し   齋藤 麗子

東京駅のステーションギャラリーで「サグラダファミリア」写真展を観に行き、ぜひ現地に行ってみたいと思い、今年の2月6~16日間で実行出来ました。
88歳の私、52歳の娘、22歳の娘、26歳の娘の4人で出かけた折り、大きな影が写し出され、これこそ仲良し四人組とシャッターを切りました。
神使
      島崎 燕酔

カラスは嫌われ者で不吉なイメージがありますが、神話等で古くは「神の使い」とされてきました。
カラスは賢く知恵や洞察力、勇気や忍耐力、死や再生をも象徴するメッセージを持っており、そんなちょっと近づきがたく畏れつつもカッコ良い神聖な様に表現したいと思って描きました。
一以貫之
       遠藤 颯

一貫して変わらず道を進むこと  
楽な方楽な方へ目移りして都合の良いように変えていると、物事の本質はいつまでたっても掴めません。単に一本道を行けと言うわけではなく、少しずつ修正しながら完成させて行きます。
柔軟な心と謙虚な態度があってこそ、一つのことが貫けます。
紀貫之伝 高野切れ
     長谷川 直子

紀貫之伝、高野切り 第一種  
高野山に伝わった、古今和歌集を書写したもの 
1.紫式部の歌(百人一首より) 
2.清少納言の歌(百人一首より)
人形
      小見 道子

好きなモチーフです。
婦人像
      女池 省三
    
レオナルド・ダ・ヴィンチ制作による「婦人像」のタブロー(油彩画)の作品を模写(鉛筆画)しました。
重源上人像(石仏)
  (国宝~鎌倉時代)
      女池 省三

幾度となく仏像を描いてきましたが、やはり仏像の持つ心髄をとらえることは、永久なる課題かと思います。
智永による
 「真草千字文」
     嶽間澤 恵美子

現在、高津区の姿見台教室にて、漢字の書を学習中です。
中国の武帝が、周興嗣に命じて作らせた初学の書の手本です。
クロッキー
      斎藤 政義

「クロッキー」とは対象を素早く抽画することです。
スケッチとも言うが、特に短時間で描かれたものを「クロッキー」と言います。
「3分、5分」
寂光
      石渡 弘信

月明りの下に見る庭木の八つ手の葉に、柔らかい月の光で照らし出され、そこに仏性のようなものを感じた。
寂光浄土、浄土の世界の光、得意な八つ手の葉形と実に、永遠の命と美しい清浄な世界を表現。(布地に友禅技法)
ピアノの
  鍵盤(レプリカ)
      服部増義
米国製スタインウェイピアノの鍵盤模造(レプリカ)を作ってみました。
白鍵はナラ材、黒鍵は米国産ウオールナット材を使用し、加工は電動の丸ノコとトリマーを使用して加工精度を上げ、亜麻オイルを塗布して黒鍵の色合いを出しました。
鶴壽千歳
      服部増義

中国・前漢時代(紀元前百年頃)の思想書「淮南子(えなんじ)」にある一節。
鶴は千年の寿命を保つと言われることから、元気で長生きをして遊びを極める意味です。
漁港の風 
       森田 隆

夏の漁港、海風、波頭